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2011年8月12日 (金)

水族館三景

名古屋港水族館・しながわ水族館・アクアマリンふくしまに行ってきました。
(名古屋港だけ7月)
写真はこちら。
名古屋港水族館
しながわ水族館
アクアマリンふくしま

総評:
・古き良きゲテモノとしての水族館・しながわ。水族館といえばこう。

・スタイリッシュで意外と地力もあるが構造で損をしている名古屋。意外って言うと失礼だったか。

・既に「環境水族館」が概念のレベルに達しているアクアマリン。しかし圧倒的な物量不足ゆえに本来のスペックを生かせず寂しいことに。やっぱり再オープン早すぎたって……

この順番には意味がある。
実は、館内が暗い順。

ほとんど自然光が入らないしながわ→後半になるにつれ自然光が入り世界の広がりを見せる名古屋港→冷暖房効率を心配するほどスッカスカに天井付近が空いているアクアマリン

たとえ天気が曇りでも天窓から自然光が射すとそれだけで水槽の表情が一変する。
今、江ノ水も美ら海も天井を開けまくっている。

ただしこれ、やる方は結構大変。
というのは水槽の温度を保つのが難しいし、日光は蛍光灯よりはるかに植物を活性させる力がある……メチャメチャコケが生えるのですげー掃除しなきゃいけない。
一人が提案してもできない展示。

しかもこれは設計でミスるとお寒いことになる。
名古屋は結構すごかったのだがスロースターターすぎた。
江ノ水とか美ら海とかはわりと最初からガツガツ陽光を当ててくる。

さてこの事態に、しながわはどうするか。
膝を抱えて悔しさに打ち震えるだけか。

そんなことはなかった。
老舗しながわ・渾身の反撃!

「なんちゃってナイトアクア」

夕方、早い時間に館内の電気を落とし、客に懐中電灯を持たせて魚を探す。
人は懐中電灯で何かを探すと無闇にドキドキする。
子供も大人もはしゃぐ。

・ナイトアクアをやれば盛り上がることは皆知っている
・夏は水族館のかき入れ時
・しかし夏は7時くらいにならないと暗くならない
・客は夕方最後のイルカショーが終わるとさっさと帰ってしまう。イルカショーのプログラムはイルカの体調に合わせているのでそう簡単に変えられない
・いくら営業時間を延ばしても7時まで残る客はほとんどいない

自然光の入らないしながわでは客が帰る前に電気を消すだけでいい。
後輩には負けてられないなしながわ!

……ところでこるものさんはしながわ水族館は3回目なのに、駅からの無料送迎バスがあるなんて初めて知ってくずおれた。
しながわ駅から馬鹿正直に歩いてたよ……

どうでもいいことだが、「水族館来たの初めてです」という同行者に

「イルカショーでイルカが芸をするのは当たり前。
見るべきはイルカが失敗したとき、司会のお姉さんがどうごまかすかだ。
動物は空気読まないからな!
ちなみに江ノ水のトリーターさんによると、イルカの息はメッチャ臭く、客に向かってタンを吐いてくるからコミュニケーションには注意」
と厳しい現実を投げつけてしまい少し反省している。

名古屋港もなかなか面白かった。
象徴するのは、光の海を泳ぐペンギンたち。
鳥は光に引き寄せられるので水中に光源を置いてアクティブに泳がせるというもの。
飼育動物はどうしても運動不足になるので、泳いでもらってストレス解消にもなる!

またここは熱帯の海水槽がものすごく巨大で自然光で明るい中にガッツンガッツンありえない種類を混泳してあるのがものすごい見応え。
よくよく見ると、擬岩で仕切って魚が不適切なゾーンに行かないようにしている。
アクリルで仕切るよりずっとおされ。
水ガメ類の人工繁殖の実績もすごいし、十分に個性的で地力もある!

……海獣から始まってなければなあ。
北館と南館があんなに離れてなければなあ。

そして本命アクアマリン。
……これはもう、圧倒。
温室風のところにアクアテラ水槽を置くのは二見シーパラダイスに似ているが、次元が違う。
……ていうか普通、海水でアクアテラやんねえし。

「何でこの魚がアクアテラ!?」
「何でこの魚が混泳!?」

ただただ圧倒。
これまでの水族館を革命した、確かにそうだ。
計算しつくされた設計、水槽レイアウト、全てが斬新で完璧。
トンネル水槽だってただの円柱じゃない。
三角。
円柱状のトンネル水槽は魚眼レンズみたく歪んで見えるのでちょっとどうよ、という感じなのだなあ。

しかし……魚の数が少ない。
明らかに「近所でかき集めてきました」「ペットショップで買ってきました」というものが多い。
あのサイズの水槽にラスボラしか入ってないとかありえねーだろ……

ここで悲しいアクアマリンの裏事情を。
アクアマリンは、東北・関東大震災で水槽・器具類はそれほどの被害をこうむっていない。
(※アクアマリンえっぐ・うおのぞき・保護センターを除く)

――設備は無事だったが、機械を動かす動力がなかった。
といっても水族館には緊急時の際の自家発電システムがある。
この電力は濾過と温度管理に使われる。

――燃料がなかった。
被災地の重油・ガソリン不足は深刻で、人間が生きていくにも足りない状態。

この状況で、魚のために重油を買うなんてできるだろうか。

震災を生き抜いた魚は、バケツで水換えできて日本の気候に適応した金魚類。
それと、水質をあまり選ばず頑丈な肺魚ネオケラトドゥス。
哺乳類は究極檻に入れてトラックで運んでよその水族館や動物園に預かってもらって何とかしたのだが、カジキはそういうわけにいかなかった。

かつてのように潮目の海水槽にキンメモドキとカジキがいたら、俺はもう2度とよその水族館に足を運ばなかったかもしれない。
どうして俺は去年の秋にアクアマリンに来ていなかったのだろうか。

面白いのはここ、アジやメバルの入った釣り堀があって、「太公望券」を買うと釣りができる。
釣った魚はそのまま食堂でフライにしてもらえる。
メメント・モリ。日本人にとって魚は食材です!

もう1つメメント・モリ。
アクアマリンえっぐに、ウシガエルの死骸が展示されていた。

……九相図みたいに、朽ちていくさまを見せているらしい……

白骨になったら新しいウシガエルの死骸を入れるのか、ていうかそのウシガエル誰が捕まえてんの、いろいろと疑問は尽きないが考えさせられる。

次回はキンメモドキとカジキが復活した頃、レンタカーで行きます。
(※最寄り駅からバスに乗ったら運賃600円。
しかもバスの乗客にアクアマリン目当ての人がいない、と思ったら皆レンタカー駐車場に入れてた)

2011年6月21日 (火)

南国リゾート計画~ついに最終章! 迫る最大の危機!~

唐突に夜中の2時に腹が減ってしまうバカ姉妹。
夜型人間が災いした。
ホテル内の売店が閉まるのが10時。

「……空腹を抱えて眠るのはつらい」
「三線の方の店の前に自販機があったような? 流石に自販機は10時で止まったりしないだろ。……多分」

とても自信がないまま外に出る。
このとき俺たちはホテルの各室にごっついラジオつきの懐中電灯がある理由に気づいていなかった。

「く、暗い! 怖い!」

路上に灯りがホテルが立てた街灯しかない。

「何か明らかにホーホーいう声が聞こえてくるのは猛禽なのかな!?」

おかげさまで痴漢や物盗りに出会う気配はまるでないが、人間以外に出会ったときどうすればいいのかわからない!
昼間の明るいときならイルカはかわいいが、闇の中で聞くイルカの鼻息はすごい怖い!
(※江ノ水ナイトツアーの教訓)

……今から考えれば夜空の星でも堪能しておけばよかったのに、自然の猛威のことしか頭になかった。
南十字星とか1回も探してないぞこいつら。
思えばその前の晩、ロビーで無理矢理ネットを使わせてもらっていたとき、夫婦者がホテルマンに「ウミガメの産卵する浜」に降りるにはどうすればいいか尋ねていたのだが、嫁の方が「怖いよやめようよー」と及び腰だった。
あの嫁は正しかった。自然、怖い。

おかげさまで500メートルほど歩いてペットボトルのコーラを買って生還したが、何という付加価値の高いコーラであったか……
動物のお医者さんの合宿中にお腹が空く回、あれすごい怖い話だったんだな……
炭酸で腹が膨れた気になっているうちに速攻寝た。

不思議なのは田舎の自販機といえば夜にはハネアリにたかられているイメージがあったが、この自販機はそんなことはなかった。
代わりに蛾が多い。
何か見慣れない色だ。
客室の前の壁に灯りがあって蛾が飛んでいるので、ピンク色のヤモリがいつも同じ場所に貼りついていた。
灯りに集う蛾を食べていたのだろう。

さて満を持しての最終日は、台風がすぐそばに迫っていた。

「うわー……昨日までやってたツアー、シュノーケリングもトレッキングも全部中止だ……」

間一髪というより他ない。
やることがないので、折角だからウミガメの産卵に来る浜を散歩してみる。

Img_4311

「……おい。クラゲ注意の看板に心臓マッサージとか書いてあるぞおい」
「そういえばシュノーケリングの船、AED積んであったな……」
「おとん、昨日トレッキング中にハブの写真撮ったぜ……」
「何と余裕のあるおっさんだ」

蠅の王ベルゼブブ様もいたのかもしれない。
自然こわい。

Img_4314

砂浜は一面の白い砂にちょこちょこ穴が。
覗いたら中にカニが。
小さいのからわりとでかいのまで。和む。
本土なら絶対フナムシが出てパニックになるロケーションだ。

……しかし「犬厳禁!」なのに犬の散歩してたあのおっさん絶対現地人だと思うんだけど……
まあいいか、観光客が言うことでもない……

その後面倒になってホテルのプールに。
暑かったけどプールに入ると寒いのでプールサイドの寝椅子でごろごろ。
何かリゾートって感じだが。

Img_4319_2

「このプール、CSIマイアミなら絶対明日の朝はドラッグ中毒のセレブが浮かんでてサメが」
「せめて沙粧妙子の香取慎吾って言えよ」

何というサスペンスドラマ脳。

昼食に昨日の隠れすぎている喫茶店で名物田芋パイを食べたのだが。
田芋ってヤムイモとかタロイモとかサトイモとかそっち系統なのかねっちょりした食感で非常に腹に溜まりそうだ、と思っていたら。

囓るときに力みすぎてフォークの先を噛んで折ってしまった。
かなり焦ったが自分の歯は折れてなかった。
それはいいがフォークの先が見つからなかったけど胃に刺さったりしなかったんだろうか。
……しなかったんだろう、今元気なことを思うと。
打たれ弱いのか強いのかわからないこるものさん。
フォークの先、希望の後。

帰路は再び石垣島に戻り、飛行機に。
この石垣島行きフェリーがネックだった。
台風で一番に運行が止まるのがこれだが、台風が来てしまったらひどくなる一方で閉じ込められる可能性が。
クローズドサークルの恐怖が最後の最後で。
いやフェリー、動いたんだけどね。

大して何もしてないのに疲れ切って石垣島のA&Wで「飲む湿布」ルートビアを飲みながらフライドポテトとキャラメルワッフルサンデーを食べていたら、サンデーの中に沈んでいるワッフルがどう見ても
「小麦粉を何らかの形で加工成形・加熱したもの」
であるのは間違いないのだがワッフルには見えず、なぜかバカみたいに笑っていた。
かなり極限状態だったのかもしれない。
石垣空港でヤマネコの着ぐるみが2人のマネージャーに付き添われて(1人は先導、1人はしんがり)よろよろ歩いていたが、営業時間外っぽかったので何か気の毒で写真撮らなかった。
暑かったぞ……。

飛行機から見下ろす沖縄の海は、河口付近だけ赤土が広がる社会の教科書の写真そのまんまだった。
お疲れさまでした。

2011年6月20日 (月)

近況報告など

南国リゾート計画終わってないけど告知です!

THANATOS2巻『まごころを、君に』絶賛発売中!
乙女のために!
解説は千街晶之さん!
……なぜもっとミステリな巻を頼まない……

で。近況です。
U
トイレが壊滅しました。

いやそうじゃなくて。
今年もメフィスト賞同窓会と本ミス大賞パーティーに行ってきました。
自分の『火蛾』が見つからなかったので
(妖怪本縛りが本を縛って物置に……
『黒い仏』と『痾』は見つかったから絶対あの地層なのに……
なぜ父親は本を縛ってしまうのか……
ちなみに父親は泡坂妻夫『しあわせの書』も縛って捨ててる絶対)
友人の美人人妻ナースの本にサインをいただいてきた。

フフフフフ。古泉迦十さんは宇山さんにもサインをしていなかったので、高田崇史さんのがサイン第1号、美人ナースのが第2号だ。
喜べ!(だから北山猛邦さんと今回もすれ違ってアリスミラー城にサインもらってないのは許して)

『メルカトルかく語りき』にもサインいただいたよ!
麻耶さんどーせならメルカトルのコスプレで現れないかなあ、と思ったら別の人が魔法少女になってて吹いた。
出版業界の自由さ……

(※トイレは計画的リフォームの途中なので心配しないでください)

2011年5月29日 (日)

南国リゾート計画~パラダイス・オープンド編~

……書いてて思ったけど沖縄の人間にとって営業=三線を弾くってことなのか?

それはさておき。旅行3日目にしていよいよ本命。
シュノーケリングツアーだ!
ダイビング免許は持っていないので、シュノーケリング。
ホテルの一角にツアー受付があり、各種ツアーを申し込める。
老父母を「ガイド付き・滝の見えるトレッキングツアー」に送り出して、俺たちは水着にTシャツでガイドさんの車に乗り込む。

……ガイドさん。あの、道路には中央線って概念があるんですけど……
何でここの地元の車、皆ド真ん中を走るの?

小さな港から、船でバラス島へ。
カメラ忘れたので姉の携帯電話で撮影してもらったが、こんなの。

T02200396_0240043211253252874

全部造礁サンゴのカケラ。
歩いてるとサンゴが沈んでバランス悪い悪い。
ウェットスーツとダイビングシューズをレンタルしたのだが、これはダイビングシューズでないと超危険。

「……この下、絶対土ないよな?」
「ていうか満潮だと沈むんじゃ? 台風来たりしたら大丈夫なの?」
「TRICKの年に1回しか浮かんでこない島ってこんなんなんじゃ……」

このサンゴ砂、ミカン袋に詰めて売ったらアフシクのレイアウトに便利だろうな、と言ってたら「お前はそればっかりだ」とつっこまれた。

そういえば俺はド近眼なのだが眼鏡をどうするのかと思っていたら、ゴーグルの内側に矯正レンズを貼りつけて使うのだった。
どうせ2時間くらいなので1番強いレンズをつけてもらったら丁度だった。
うーん文明って素晴らしい。

25mを泳ぐのがやっとの俺は、当然ツアー最初のアンケート「泳ぐのが苦手ですか?」の設問に「超苦手」と書く。
おかげでウェットスーツの上にライフジャケット着用。
水に入る前に死なないための心得を叩き込まれる。

「うつぶせのまま顔を上げたら口元が海水に浸かってパニックになるので、疲れたら仰向けで休んでください。
ライフジャケットで浮きますから。
とにかく慌てないでください」

慌てたら人間、足がつくとこでも死んじゃうからな……
そしてシュノーケルとフィンをつけ、浅いところで顔を浸けて息をする練習。

……もう何か魚いるんですけど!?

しけしけだったらどうしようという心配は杞憂だった。
むしろ、魚いすぎた。
10mも進めば、足のつくところに珊瑚礁が!

「……ちゅ、美ら海の熱帯海水魚水槽に感動した自分が馬鹿みたいだ!」

何のこたない、素材は全部目の前にあったのだった!
シュノーケリングと美ら海の順番が逆だったらきっと「金返せ」と暴れていた。
さあここで美ら海の熱帯水槽だ!

Img_4027

本物の珊瑚礁の密度はこんなもんじゃなかった。
枝サンゴ・テーブルサンゴ、みっっっっっっっっっっっっっっちり。
浅瀬のサンゴは褐虫藻で光合成するので、太陽光の当たらないところには生えない。
逆に言えば日の当たるところには足の踏み場もない、もとい足場に困らないほど。

そしてばらばらと魚が泳いでいる。
見慣れないと慌てるので、ルリスズメっぽい何かと何とかヤッコと何とかチョウチョウウオとホンソメワケベラと何かベラしか覚えてない!
全部色が派手すぎて、逆に特徴が残らない。
いっぱい見すぎて集中できなかったのもあるんだろう。
後でiPadの図鑑で調べたけどもうその頃には大体忘れてた。
くう、修行が足りない。

カクレクマノミはガイドのあんちゃんが指さして教えてくれた。
メインイベントなんだろう。
しかしどこまでもハードコーラルばっかり。
死んでるサンゴ群と生きてるサンゴ群が分かれてる程度。

なぜか右足ばっかり疲れて浮いてたら、波が強くなったというので別のスポットに移動。
ガイドのあんちゃんが海中からロープをたぐり寄せて船を固定する。

「じゃ、この辺で。足つきますから」

海のド真ん中ですけどー!?
でも本当に足は立つ。
生きてるサンゴ踏めば、だけど。

ちなみにシュノーケリングでは、うつむくとシュノーケルに海水が入って素人はパニックに陥ってしまうので、腹側は見るなと釘を刺された。
ゆえに、目標地点に頑張って近づくと……慣性や波でそのまま通りすぎてしまい戻れない。
しかもライフジャケットを着けているので沈めない。
詳細な観察はできない。
しかしこれで詳細な観察をしていたらきりがないとも言う。

足が疲れたので腕だけで向きを変えつつ、「動かないけど死んでませんよ」とアピールする消極的遊泳行動に移行。
それでもやっぱり疲れたので船に上がったら、「まだ時間あるけどバラス島に戻ります?」と聞かれる。
じゃあそれで、ということにして、バラス島に戻ったら、

「じゃ、後10分くらい適当に海とか見ててください」

……後10分なら切り上げてホテルに帰ってもよかったですよ?
疲労困憊して、手許のサンゴをサンゴと貝殻に分ける作業に没頭する俺たち。
ああ、童心に返るってこういうことね。
いやちょっと違う。

帰ったら風呂入って撃沈した。
まだ正午のことだった。

~まだ続く!~

2011年5月27日 (金)

南国リゾート計画~動乱編~

ところで沖縄での交通手段は主にレンタカーだ。
運転は俺。

「この美ら海まで高速2時間って、信号とか全然なくて地元民は恐ろしい速度でカッ飛ばしてるけど2時間ってことか……?」

出発前悩んでいると担当P氏が

「那覇って皆車の速度ゆっくりですよ」
「そうなの? 北海道は150kmくらい平気で出すのに」

本当だった。遅い。

「高速教習含めて、人生3回目の高速道路がこんなにゆるいとは……」

そして、暑い。
湿度はさほどでないと聞いていたのに、明らかに蒸し暑い。

美ら海の隣のホテルを取ったのだが、無線LANがロビーしか入らないのでそこでノートPCでネット人狼やってたら汗だくになり、姉に白い目で見られた。
しかしこれはまだ序の口だったのだ。
ちなみにホテルは3階建てで、3階はプライムオーシャンビュー、2階はオープンオーシャンビュー、1階はパーシャルオーシャンビュー、

「……全部オーシャンビューやん!」

誰がそんなところでボケろと言った。

翌日は朝から那覇市内にとんぼ返り。
面倒くさいので1日目の昼食はロッテリアだった。
2日目の昼食は国際通りのそーきそば。
そしてイオンのフードコートでブルーシールのアイス。
何せイオンは駐車料金無料だったので那覇=イオンのイメージがついてしまうのであった。

那覇空港から石垣島に渡り、石垣島からフェリーで西表へ。
石垣島の滞在時間は、タクシー乗ってフェリー乗るまでの1時間くらいだったが……

……あの、タクシーの運転手さん。
営業に熱心なのはいいけど、安全運転してください。
いきなり三線弾き始めたときはどうしようかと思った。
ここから出して!

フェリーに揺られ、西表島を目指すものの、

「……これ、フェリー? これがフェリーなら新日本海フェリーはもっと恐ろしい何かだ」

台風の影響なのか、揺れる揺れる。
『うみねこのなく頃に』序盤戦人状態に。
実際、西表に着いてからもずっとうみねこのOPは頭の中で鳴り響き続けるのであった。
第十の晩に魔女はよみがえり、誰も生き残れはしない……

こうして深海系最強・汀こるもの、西表の地に降臨せり!
……フェリー乗り場の目の前がいきなり原生林に見えるのは気のせいなのかな?
フェリーのサービスでバス送迎がついていたのだが、最初の10分は

「すげー、ジャングルだー」
「すげー、海だー」
「すげー、マングローブだー」
「すげー、牛だー」
「すげー、馬だー」
「すげー、ヤギだー」

……30分後。

「全部飽きた」

しかも恐ろしいことに、30分で信号に1度も出会っていない。
それどころか道が分岐すらしていない。
海の上ではかすかにつながっていたiPhoneが上陸した途端完全にオフラインになり、「ただの多機能電卓」に成り下がった。
(※auはつながっていた)

「……美ら海、田舎だと思ってごめんな……
8km行けばローソンがあったんだから都会だったよ、あそこ……」

「てか何で西表なの」と思ったが、姉が「どうせ沖縄行くならてめーのあぶく銭でニラカナイおごれ」ということだったのだ。

サンクチュアリリゾート・ニラカナイ

何がすごいって、
「多種多様な生き物と共存しているので、窓を開けたまま外出はしないでください」
「この時期、近くの浜辺にウミガメが産卵に来ますので、邪魔しないようにお部屋のカーテンを閉めて明かりを漏らさないようにしてください」
近くの道路に「ウミガメを守れ!」の看板が立っている。

「……これ、サンクチュアリリゾートっていうか、サンクチュアリにリゾート建てちゃったんじゃ……」

俺の主義主張的に果たして本当にここでよかったものか、わき始める疑念。
ここ、リゾート地っていうか『ダーウィンが来た!』のロケ地やん。
しかしなぜかホテルのジュースは、西表よりも美ら海の方が高かった。
ていうか登山値段取られるかと覚悟した。

近所に食事のできる店は2軒しかなかったがむしろ「2軒もあった」というべきなのかもしれない。
うち1軒は料理は申し分なかったが、店主が三線でオンステージを始めてしまい、1曲目くらいはまあよかったが4曲過ぎた辺りから「いつ終わるんだよ」という趣になり、酒に弱い俺たちは結局完結しないうちに店を後にしたのだった。

まだ続く。

南国リゾート計画~いざ美ら海編~

―簡単なあらすじ―
こるものさんは、ここ数ヵ月仕事に追いまくられていた。
ソウルジェムが濁りきっていた。

「海が……海が見たいの……」

と口走り始めたのが3月。

「GW直後ならオフシーズンで安いけど」
「そう……どこでもいいや……もう……」
「観光とかどうする?」
「どうでもいいよ……海が見たいの……」

すっかり壊れきっていたので、スケジュールは全部姉が押さえた。

しかし、GWくらいで沖縄は既に梅雨入り!
台風も接近!
ついでに、予定では終わってたはずの仕事が1個も終わってなかった!

それでも飛行機と宿を押さえてたので、行った!
まずは美ら海水族館からだ!

「美ら海、那覇空港からメッチャ遠いんだけど。高速道路を車で2時間って」
「でも沖縄行って美ら海行かなかったらお前それこそ何やってんだって感じにならない?
正直ジンベエザメの立ち泳ぎとかわりとどーでもいいけどさー。
こるものさんのイメージ的にさー」
「お前の方向性はどこに向かってるんだ」

というわけで行ってきました。
魅惑の美ら海写真集です。

「4時からチケット」なるもののおかげで若干安上がり。
ていうか、こるものさん的に2千円以下の水族館って大丈夫か!?と思うのだが、後にこの謎は氷解する。

雑感。
・入ってすぐの熱帯海水魚大水槽が面白い。
個人的にはジンベエザメよりこっちのが。

・大型水槽は設計がシャレオツ。
光を意識した設計で、広い水槽が更に広く見える。
この辺八景島とは対照的。
……八景島、奥行きがあるのに全然そう見えないんだよなー……。
熱帯海水水槽が評価高いのも、天然光が入るようにできているから。

・しかしよくよく考えると、この熱帯海水水槽の魚、全部近海モノなんだ。
ジンベエ水槽も深海も。
それどころか、ジンベエ水槽は新水垂れ流し。
(※前の海から取水して前の海に排水するので濾過に金がかかってない)
……東京のド真ん中で人工海水作ってるサンシャインが高くつき、ここが安いのは当たり前なのだった……
クーラーはともかく、ヒーターいらないわけで……

・淡水単独飼育のアクアテラレイアウトは非常に綺麗。
しかしこれも、観葉植物が南国産で楽に済むから、という可能性がある。

・問題は、海水単独飼育用小型水槽の壁面がびっくりするほど汚いこと。
これも八景島とは正反対。
「小型水槽でも全力投球、ド素人でもプロのような綺麗な写真が撮れる鳥羽」
「レイアウト自体は安っぽいが、メンテナンスに手抜きのない須磨」
などと比較して……おいおい大丈夫かよっていうくらい汚い……
大型以外はどうでもいいのか……?

・ジンベエザメは流石、としか。
何だかんだ言って餌やりショー全部見た。
餌やりショーの後、波が引くように客ががさっといなくなったのでジンベエザメカフェに居座って、エイ2種がウンコするところまで見た。
トビエイのウンコは茶緑色の塊で、腹部の思ってるより前方、鰓穴の真後ろの口みたいに見えるとこから出る。
(※トビエイの本当の口は真正面)
「あいつ、身体に何かついてる? ……取れたー! ウンコだー!」
若干テンション上がった。
もう1種は何だったか忘れたが、白い砂みたいなのをバラバラバラバラ撒いてた。

・深海コーナー、珍しいけど近くでたまたま採れた奴だよな……ちょっとずるいぞ……

・「ここイルカいないんだ、珍しい」とか思ってたら、イルカとウミガメとマナティーは別館だった。
……完璧に晩飯食うつもりになってたので、見ないでそのまま帰った。
これがこるものさんクォリティだ!

美ら海は終わったけど南国レポートは続く!

2011年1月 1日 (土)

あけましておめでとうございます。

本年度も同人誌の日付をめっさ間違えていたこるものさんをよろしくお願いします。
どさくさに紛れて文庫版『パラダイス・クローズド』2月刊行予定です。
THANATOS6巻は春頃刊行を目指して執筆中。
刮目して待て!

さてお正月なので、スペシャル更新。

新江ノ島水族館八景島シーパラダイスの写真アルバム大公開!

……えのすいの写真って半年前のじゃねーか。
この半年何やってたんだよ。
八景島は先月30日に行ったばっかりです。
レイアウトが低予算だったけど飼育技術は地味に高度、
それはいいんだけど何でこの魚を上見でレイアウトするんだああ!?という個性派の水族館でした。
結構楽しかったけど2800円って高いよ。
……高いのに低予算……

いろいろめんどくさくなったので既に作品ごとではなく水族館ごとの編集になってますがえのすいはパラクロ・リッター関連の生き物が多いです。

2010年6月22日 (火)

クラゲヒーリングナイトレポート。

というわけで行ってきました、新江ノ島水族館・女性限定クラゲヒーリングナイト!
ネタバレがどうこうというイベントで はないのでかなり詳細です。
むしろ百聞は一見にしかず。
体感しろ!

こるものさんの新江 ノ島水族館訪問。

新江ノ島水族館・女性限定クラゲヒーリングナイトをtsudaる。

 

さて、これから参加する人へのアドバイスを。

・寝袋、持ってる友達がいたら借りた方がいい。

・毛布 レンタルするなら1人2枚。
俺はコンパクトな人間なので八つ橋のよーに折り曲げて無理矢理寝て特に風邪も引いてないが他の人にオススメはできない。

・枕をどーするか忘れがち。ミュージアムショップに売ってるパウダービーズクッションを買っておくのも手だと思う。

・ご飯は立食。足りないということはない。女性限定だったからかもしらんので自信ない。

・が、水族館は飲食に関してフリーダムなので お菓子は持っていってもよい。
無論消灯後は静かに食うのだ。
そんなバカはいないとは思うがイルカ・ウミガメに喰わせたりするなよ人間だけで食え。

・写真撮影は一部バックヤードを除いてフリーダムだが、夜は暗くてほとんど何も映らない (笑)
フラッシュは論外だが、クラゲは視覚がほとんど発達してないのでクラゲファンタジーホールだけはフラッシュ撮影OK。これは盲点だった。

・ぼっちが俺だけだったらどうしようと思ったが意外といた。胸を張って参加しろ!
ただし自由時間を持て余す危険性大だ!
俺は大水槽の前で世界と人生について考えてたけどな!

・朝9時解散だがこの時間はコンビニとファーストフードしか開いてないので、参加証を使って館内で10〜11時まで時間を潰すと後の効率がいい。
普通の館内鑑賞は翌日にした方がいいとも言う。

・同様に、1日目は受付後、参加証で館内を自由に見られるので受付時間に合わせて来た方がお得。荷物も預かってもらえる。

・DSの解説ソフトは、館内がうるさいのでスピーカーを直接耳に当てて聞いた方が早い。
指で操作できるレベルなのでタッチペン もいらない。
えのすいの場合であって海遊館はまた違うのかも。
しかし海遊館がえのすいより静かだとは思えない。

・DS持ってるとカメラの操作は難しいぞ(笑)

・イ ルカに水を引っ掛けられる可能性があるので耐水装備を。
イルカの息は臭いらしい(笑) 特にカメラと携帯電話注意。

・別にこのイベントに限ったことではないが、iPhoneはマナーモードにするとほぼ無音で操作できるので消灯後に便利だ。
画面めっさ光るけど(笑)

・今回は「クラゲヒーリングナイト」だったのでバックヤード見学はクラゲ飼育室だったが別のイベントだとまた違うのかな。
イルカはいつでもガチっぽい感じだが。
バックヤード、写真撮影禁止だったがエーハイム製品が結構置いてあった。

・ヒーリングと言いながら癒される話題はあまりなかったが生き物とはそーゆうものだ(笑)

・ご飯食べる席や寝る場所はくじ引き。くじ運悪くても泣かない。

・くじ引きや撮影などいろんなことでちょっとした時間を待たされたりするので、携帯電話をいじって時間を潰すのはかなりアリ。
わざわざ携帯ゲーム機を引っ張り出す余裕はないが。

・リピーターが結構いるので参加応募は本当に早い者勝ち。
その割に伝説の動画「タカアシガニの脱皮」を見た人が少なかったのはなぜだ!
皆年間パスポート持ちか!

・東京ではリーマンが電車の中でDSやってたのにえのすいに近づくほどにDS率が下がっていた謎。
……電子書籍の普及はまだ遠 いな。

・しかしDSの解説、「漁師さんがよくくれます、ありがとう」とか「頑張れば食べられるそうですがどうしましょう!」とか結構テキトーだ。

2010年5月24日 (月)

イベントお疲れ様でした!

インテックス大阪、文学フリマ、ともに終了!
いらっしゃってくださった皆様ありがとうございました!

……インテックス大阪は余裕だったのに、文学フリマは即完売で購入できなかった方、申し訳ありません。
読みが甘かった……というか文フリをナメていた。
倍持っていけばよかった……
てかあのサインの行列、まさかあんなことになるとは……
正直言うと、同人イベントであんなに売れたの初めてです。
俺ってやっぱり作家だったんだ。

自宅にはまだまだ在庫があるので、6月頃から通販を開始したいと思います。
……すぐにでも始めたいくらいなんだけど、俺、3個〆切があって今月いっぱい缶詰なんだ……
通販分もサインは入れさせていただきます。

皆さん差し入れありがとうございました。
頭脳労働の糖分補給に役立てます。

それにしても湊ファンは強いw

2010年3月20日 (土)

アートアクアリウム展 ~京都・金魚の舞~

昨日、大丸ミュージアム「アートアクアリウム展 ~京都・金魚の舞~」に行ってきました。
平日だから人がスッカスカで快適だったw
水槽をバシバシ叩くガキもあんまりいなかったし。

てっきり写真撮影禁止かと思ったら皆バシバシ携帯カメラで撮ってるので、持参のデジカメを出す。
が……電池アイコンが赤く光ってる。
ヤバい。幸いにして動物撮影モードはフラッシュが光らないから普通よりは保つはずだけど。
もうちょっと我慢して、持ちこたえて、と言い聞かせながら先に写真だけバシャバシャ撮った。
撮ってから入口に戻って改めて鑑賞。
何なんだよ一体。

入り口、入ったところにいきなり錦鯉。
いや、金魚じゃねーし。
続いてパロットファイヤ。
いや、金魚じゃねーし。
先が思いやられる。

上記サイトでわかるように「花魁」はかなりの過密飼育。
が、よく見ると濾過は充実してる感じ。
展示水槽自体は狭くてもよく見ると仕切りにスリットがあり、機械類をバックヤードに隠している気配が。
ただし「行灯水槽」だけは水流が感じられず、どこに濾過が入ってるのかいぶかった。
いや上下に機械入れるスペースがあるからどっかに入ってんだろうけどさ。
問題は濾過よりもむしろ照明がころころ変わって金魚が落ち着かないことにあると思う。
29日までやってるけど早めに行かないと金魚が弱ると思いますw

脳内美樹がうるさいが、どこもかしこも東京タワー水族館みたいにされても困るのでたまにはよいではないか、となだめる。

「花魁」は上見と横見が逆だったような気がするんだが……
(琉金やらんちゅうなど頭や尻尾の形が立体的な魚は「上見」。
コメットなど原種フナ体型に鮮やかな模様を入れたのが「横見」。
……コレクションの方ではその辺ちゃんとしててらんちゅうを上から見たりできたんだが……?)
ちなみにこれ、上が開いてるのでそばで見るとなまぐさいw

屏風水槽がなかなか楽しかった。
黒出目金しか入ってない部分とかあって風流。
音楽に合わせて水の波紋や鯉のシルエットが映し出されるが、そこに金魚自身の影も加わってなかなか優雅。
入ってる魚は全然落ち着かないだろうけどなw

花房のところで「深海魚みたいー、チョウチンアンコウとか」というカップルの声に、
脳内美樹が「全然違う!」と叫ぶのを「まあまあ、ファーストインプレッションの意見を聞けてよかったじゃないか」となだめる。
ブロードテール琉金のところで老婦人が「フナの顔してるねえ」と言うのに、
「それ色だけの感想でしょう! 琉金にフナ要素なんて残ってない!」とやはり脳内美樹が叫ぶのをなだめる。
……最近、人格の分裂を感じる。

ヒレの短い金魚は泳ぎが不得意だが、長すぎる金魚もヒレに引きずられるようにフラフラしている。
纏足した女性の美、中国の美的感覚だなあとしみじみ思う。

ジャンボ金魚ってパ●オにいたやつじゃねーの、とか、出口に「協力:カミハタ」のポスターが貼ってあったりして噴いたり、とか、出たところのグッズ売り場のしおりが「京都の花」で金魚関係ねえ!とか、飾ってある金魚の絵が出目金のヒレが導火線になってて爆発する前衛的な雰囲気だったりして若干怖かったり、とか、いろいろありました。

写真、たくさん撮ったのでアルバムに貼っておきました。